お金事情

イタリアでの生活費

毎日の食費、ショッピング、交際費など、お金を使う機会はさまざまです。現金は使い勝手がいいけれど、大金を携帯するのは防犯上好ましくありません。生活スタイルにあわせて、自分なりのマネープランを立てましょう。


BANCOMATから現金を引き出す

簡単、安全に現金を持つ方法は、日本の銀行が発行している国際キャッシュカードの利用です。このカードを作ると、Bancomatと呼ばれるイタリアのATMから日本口座にあるお金をユーロ現金で引き出すことができます。引き出し方法は日本のATMとほとんど同じで、だいたい以下の手順です。

1. 自分のカードが使えるATMにカードを入れる。
2. 暗証番号を入力して、<ESEGUI(決定)>ボタンを押す。
3. 引き出す金額(ユーロ建)を選ぶ。

シエナの場合、通常1回に引き下ろせる最大額は防犯のため250ユーロに設定されています。数回に分けてそれ以上の額も引き出せますが、それとは別に日本の銀行も1日の利用限度額を設定しているので、まとまった現金が必要な場合は注意しましょう。

4. レシート希望の有無を入力する。

5. まずカードが出てくるので、30秒以内にカードを取る。

(30秒を越えるとカードが機械にのみ込まれてしまうので、注意します)

6. 現金、レシートを取る。

当日の為替に連動したレートが適用され、引き出した分のユーロに相当する金額と手数料が日本の口座から引き落とされます。

ATMから出てきた現金を狙われることもあるので、人通りの多い所で明るい時間に利用しましょう。


トラベラーズチェック

現金を持っているのは不安だけれど、為替の変動や緊急時のためにある程度のユーロを備えておきたい、という場合に便利です。

TCを使って直接買い物ができる店は少ないので、使う場合は両替所や銀行で現金に変える必要があり、手数料や適用される為替レートはまちまちです。両替の際は、身分確認のためにパスポートの提示が必要です。TCは日本の外為取扱店などで作ることができます。

クレジットカード

大きな買い物をするときはもちろん、スーパーマーケットで小額の買い物をするときにも使えます。現金での支払を好むお店もあり、カードでなく現金で払うと割引をしてくれることもあります。ATMを使ってキャッシングも可能ですが、レートが割高になります。

カード利用の際は、防犯のために必ず目の前で使ってもらいましょう。日本を出発する前に限度額を低めに設定しておくのも防犯対策の一つです。

イタリアで口座を開設する

日本と同様、イタリアの銀行や郵便局に口座を開設し、必要に応じてキャッシュカードや窓口で現金を引き出すことができます。また、現金を介さずにイタリア国内の口座に振込をしたり、海外からの外国送金を受けとることができます(有料)。多くの場合、口座維持費など口座開設にともない様々なコストが発生します。口座開設前には、窓口などで手数料やサービス内容をよく確認しましょう。


イタリアで振込をする

日本の銀行や郵便局での手続きと同様です。受取人の口座が銀行の場合は銀行で振込を、郵便局の場合は郵便局で振込をします。どちらの場合も、自分が口座を持っていない場合は、現金を準備していきます。どちらも振込手数料がかかります。(郵便局で1ユーロ程度)。

《郵便局で使われている振込票の記入方法》

ブロック体(アルファベット、数字)で記入します。

  1. 受取人の口座番号
  2. 自分(振込人)の苗字
  3. 自分(振込人)の名前
  4. 自分(振込人)のイタリア国内の住所
  5. 振込金額:数字でセントまで書きます。
  6. 振込金額:アルファベットで書きます。
  7. 自分(振込人)の氏名