体験記:ヴィテルボ・ホームステイ

名前 MTさん
コース名 ヴィテルボ・ホームステイコース

「イタリア語インテンシブ」1週間+「イタリア語と料理」1週間

時期と期間 2010年11月、2週間
幻想的な夜の旧市街
  • このホームステイコースを選んだ理由

私がViterboホームステイを選んだ理由は、学校でのクラスによるレッスンでなく、自由がきき、多く話す練習をしたかったことが一番でした。欧米人は日本人より、特に話すことに関して積極的で語学習得が早く、同じクラスでも大きく差が出てしまいます。海外生活をしている中で、以前の自分の実体験をもとに、限られた2週間の留学は個人レッスンにしようと決めていました。また、このホームステイでは、朝食、昼食、夕食3食とも家族で団欒しながらいただくので、会話の練習にも、聞き取りの練習にもなります。

  • ステイ先 :ヴィテルボのステファニ家でホームステイ

先生のAlessandra、旦那様、Alessandraのお母様の3人と犬3匹です。お嬢さんは結婚され、私が滞在中お子さんを実家に預けてらしたので、2歳のお嬢ちゃんがいました。家は、1階がキッチン・食堂、リビング、レッスン用の部屋。2階がファミリーの住居部分。そして3階が生徒さんの宿泊スペースです。リビング、寝室、バスルームが独立し広さも十分あり、ホームステイでもプライベートな時間空間が確保されて快適でした。

  • コースについて

コースは、前半1週間は「イタリア語 インテンシブ」、後半1週間は「イタリア語と料理」を取りました。「インテンシブ」コースは、午前中3時間半、昼食と昼休みを挟んで夕方から3時間半(両方共途中休憩が入ります)、「イタリア語と料理」は、午前か午後、nonna(Alessandraのお母さん)から家庭料理を習う + イタリア語3時間半 でした。水曜日の午後はレッスンがお休み、また半日、先生とViterboの旧市街に出掛け(家から徒歩20分)、先生の案内で、博物館や歴史地区を回りました。

先生の方針は、「生徒さんがやりたい事を教える」が基本ということで、(特になければ、先生の用意された教科書をやります)私は、<イタリア20州それぞれの歴史、地理、文化などの特色と郷土料理について>を学びたかったため、先生が教材を用意してくださり、2週間、2冊の本の読解をしました。

Alessandraは外国人へのイタリア語教授を長年されていらっしゃるベテランの方なので、イタリアについての知識が豊富で、わかりやすく教えてくださいます。

  • このホームステイを終えての感想

わずか2週間では飛躍的に会話や聞き取りが上達することはないとしても、自分の学びたかった知識がたくさん増え、100%イタリア語の生活にどっぷりと漬かれたことで、その後の自分のやりたいことが見えてきたり、興味が増えたりしたことが収穫だったように思います。料理コースでは、nonnaと一緒に作りながら、彼女の人生のお話を聞いたり、世間話をしたりすることで、イタリアの歴史や生活もまた勉強させてもらえたことや、日曜日に一緒に教会のミサに行ったり、レッスンのない土曜日に一緒にメルカートに行ってお買い物したりと、貴重な経験もさせてもらいました。ファミリー皆さん優しく、気を遣ってくださり、いい滞在ができました。年齢が上の方々の中での生活ですので、とても静かな落ち着いた感じでした。(2歳のお孫さんが賑やかで、彼女中心でしたが)

ですので、学校のような場で他に生徒さんと交流をもち、喋りたい、外出して(学校に出掛けて)気分を変えて授業を受けたい、という方には物足りないかもしれません。先生も普段の生活の延長でのレッスンになりますので、お互いくつろいだ感じの授業になり、ゆったり、または、じっくりと勉強したい方にはいいと思います。

天窓のあるベッドルーム
料理の授業でつくった生パスタ
イタリアの家庭料理